• 「夜職の確定申告、アプリでサクッとできるって本当?」
  • 「スマホで完結できるなら、税理士に頼むより安くすむかも…」

最近は「freee」「マネーフォワード」「スマホ申告」など、スマホ1つで確定申告ができるアプリが増えています。

確かに入力するだけで自動計算してくれる便利なツールですが、夜職の確定申告は少し事情が違います。

夜職(キャバ嬢・風俗嬢・チャットレディなど)は、「給与」ではなく「業務委託報酬」扱いになるケースが多く、経費の範囲や所得区分、扶養・住民税の扱いが非常に複雑です。

つまり、入力ミス1つで「追徴課税」や「扶養外れ」のリスクも。

この記事では、年間600件以上の夜職申告を支援してきた税理士が、
アプリでできること・できないことを具体的に比較しながら、「自分でやるより税理士に頼んだほうが安くなる理由」をわかりやすく解説します。

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1. 夜職の確定申告はアプリでできる?

✅ まず結論:形式上は可能。でも実務は難しい

国税庁のe-Taxやfreee・マネーフォワードなどの申告アプリを使えば、夜職の方でも確定申告を「形式上」は自分で行うことができます。

スマホアプリでできる主な内容は次の通りです。

項目アプリで可能注意点
所得・経費の入力経費区分の誤入力に注意
申告書作成所得区分の選択ミスが多い
e-Tax送信マイナンバーカード必要
税金計算自動計算されるが精度に限界
源泉徴収・控除反映業務委託報酬は自動対応不可
扶養・住民税設定×ほとんどのアプリが対応外

💡つまり、形だけの申告は可能ですが、夜職特有のルール(所得区分・経費・源泉・扶養)まではアプリが自動で判断してくれません。

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2. 夜職の収入は「給与」ではない

✅ キャバ嬢・風俗嬢・チャットレディは業務委託報酬

夜職の多くは「お店やサイトに所属している」だけで、雇用契約ではなく業務委託契約(個人事業主扱い)です。

このため、申告上は以下のような区分になります👇

職種所得区分理由
キャバ嬢・ホステス事業所得 or 雑所得歩合報酬・日払い中心
風俗嬢同上完全歩合制
チャットレディ同上サイトからの報酬
ライブ配信・投げ銭雑所得業務委託・個人契約

アプリでは「給与所得」として入力してしまう人が多く、これが最も多い間違いです。

✅ 源泉徴収されていても申告は必要

夜職の報酬には「10.21%」の源泉徴収がされていることがあります。

これは税金が最終的に確定しているわけではありません。

多くの場合、還付を受けられる可能性があり、申告しないと払いすぎた税金を取り戻せないのです。

北新地ラウンジのママが語る税務調査の実態 ― 無申告キャストから広がった芋づる式調査と支払調書のリスク

 北新地でラウンジを経営し“ママ”を務める女性が、キャストの無申告をきっかけに税務調査が入った実体験を語ります。
 税務署からの突然の連絡、支払調書の裏付け確認、他キャストへの波及、そして交渉による調査の収束…。
銀行口座の入出金はすでに把握されていた」という衝撃や、「支払調書が出ていればバレるのは時間の問題」という警告は、夜職で働く人にとって必見の内容です。

 「放置せず、まず相談することが自分とお店を守ることにつながる」と伝えるリアルな体験談です。

3. 夜職でアプリ申告する際の落とし穴

① 所得区分を間違える

アプリでは「給与」「雑所得」「事業所得」の選択肢があり、「とりあえず給与で入力」してしまうケースが多発。

結果として、扶養や社会保険の判定でズレが生じます。

② 経費の入力漏れが多い

夜職では経費の範囲が広いです👇

経費項目内容按分の注意点
ドレス・ランジェリー勤務用私用兼用は50〜80%按分
美容・ネイル・エステ外見維持記録と領収書必須
交通費・タクシー代出勤・送り迎え自費負担分のみ
同伴・飲食売上目的なら可領収書に「同伴」と明記

これらを漏らすと本来より税金が高くなります。

③ 住民税の「普通徴収」設定を忘れる

夜職の方で最も多い失敗がこれです。

アプリでは「住民税の徴収方法」を選択できない場合が多く、勤務先(本業の会社や家族の扶養)にバレるケースが発生します。

④ 扶養判定の誤りで「扶養外れ」になる

アプリでは、扶養控除や配偶者特別控除のシミュレーションが限定的です。

そのため、「所得48万円超」「収入130万円超」の基準を見落とし、知らぬ間に扶養を外れてしまうリスクもあります。

4. アプリで申告した人が後悔する3つのケース

① 追徴課税になった

経費漏れや所得区分ミスにより、税務署から指摘を受け、数万円〜数十万円の追徴課税になった例もあります。

② 還付を受け損ねた

源泉徴収10.21%をそのままにしていたケース。

本来なら5万円以上戻るはずが、放置して損をしている人が多いです。

③ 夫や親にバレた

アプリで住民税の設定を誤り、翌年の住民税通知が夫の会社に届いて発覚。

5. 夜職に向いているのは「アプリ」より「税理士申告」

✅ 夜職は特殊。アプリでは判断しきれない

比較項目アプリ申告税理士依頼
経費判断自分で選択専門的に仕訳・按分
扶養・住民税対応不可通常対応
源泉徴収の還付自分で計算自動で還付計算
身バレ対策設定不可普通徴収の設定まで代行
修正・税務署対応自分対応代理対応可能
コスト無料〜1万円8.8万円〜16.5万円(税込)

一見、アプリの方が安く見えますが、税金のミス・経費漏れ・扶養外れなどのリスクを考えると、最終的に税理士に頼んだ方が安く済むケースがほとんどです。

✅ 税理士依頼で得られる具体的なメリット

  • 経費を最大限に使って節税できる
  • 扶養を維持したまま安全に申告できる
  • 還付を受けられる(平均3〜10万円)
  • 無申告リスクゼロ
  • 住民税を「普通徴収」に設定してバレ防止

つまり、「正確で・安全で・手取りが増える」可能性が高いのです。

6. 実際の比較シミュレーション

項目アプリ申告税理士依頼
年間報酬180万円180万円
経費計上30万円(自己判断)70万円(専門計上)
所得150万円110万円
所得税+住民税約20万円約10万円
還付金0円約5万円
結果手取り160万円手取り175万円

税理士費用を支払っても、結果的に手取りが増えるケースが多いことがわかります。

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7. 夜職の確定申告、アプリで「自分で調べて」やるリスク

✅ 税務の世界は「正解を調べる」のが難しい

確定申告アプリを使う人の多くが、「ネットで調べながら入力してみた」というケースです。

しかし夜職の税務は、一般的なサラリーマンとは全く異なります。

たとえば同じ“衣装代”でも👇

  • キャバ嬢 → ドレスは経費
  • 風俗嬢 → 下着やアダルトグッズも経費
  • コンカフェ嬢 → 制服貸与なら経費にならない

このように「業種」や「契約形態」によって判断が変わります。

Google検索やSNSの情報を見ても、税理士が書いた記事でなければ誤情報が多いのが現実です。

つまり、“調べて正しい答えにたどり着けるかどうか”が、そもそも難しい世界です。

✅ 間違った申告をすると「追徴課税」で税理士費用以上の損

夜職の方がよくある失敗がこちら👇

ミス内容結果
所得区分を間違える(給与にしてしまう)控除漏れ・扶養外れ
経費を過少計上税金を多く払いすぎる
経費を過大計上税務署から指摘・追徴課税
源泉徴収を無視還付を受け損ねる
住民税の設定ミス家族・勤務先にバレる

税務署は、「夜職の方=申告ミスが多い層」としてマークしている傾向があります。

特に源泉徴収付き報酬(10.21%差引)を出している店舗からは、支払調書が税務署へ提出されるため、申告漏れはすぐに発覚します。

結果として、「3年分の修正申告+加算税10〜30%」を求められ、税理士費用以上の出費になることも珍しくありません。

✅ 税務調査になった場合、自力対応は非常に困難

税務調査は「突然」やってきます。

税務署職員が「〇月〇日にお話を伺いたい」と電話・封書で通知してきます。

対応の難易度は非常に高く、次のような書類を即時に提示するよう求められます👇

  • 収入明細・振込履歴(複数サイト・店舗分)
  • 領収書・クレカ明細・メモ帳など経費証拠
  • 源泉徴収票・支払調書
  • 生活費口座との入出金の整合性

💡アプリ申告では、こうした証拠整理がほぼされていません。

「データを残していない」「説明ができない」となると、否認(経費不認定)→追徴課税+延滞税 という結果になります。

税理士が入っていれば、調査対応・交渉・修正申告をすべて代理してくれます。

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8. 時間コストでも「アプリ申告の方が高くつく」

確定申告は、「金額」だけでなく「時間」もコストです。

実際に夜職の方がアプリで申告した場合の時間コストを試算すると👇

作業項目アプリ申告(自分)税理士依頼
① 情報収集(税ルール調査)約8〜12時間0時間(不要)
② 領収書整理・計算約10時間1〜2時間(データ送付のみ)
③ アプリ入力・確認約5時間0時間
④ e-Tax操作・トラブル対応約3時間0時間
⑤ 修正・再提出(やり直し)約2時間0時間
合計作業時間約25〜30時間約1〜2時間(税理士対応)

1日あたり5時間働くキャバ嬢さんであれば、30時間=6日分の出勤に相当します。

つまり、
「アプリで節約したつもりが、6日間分の報酬+申告リスクを失っている」という計算になります。

9. 税理士費用とリスクの比較

比較項目アプリ申告税理士依頼
コスト無料〜1万円8.8〜16.5万円(税込)
税務知識自分で調べる必要あり専門知識で対応
還付金0〜少額3〜10万円戻ることも
追徴課税リスク高いほぼゼロ
税務調査対応自分で対応税理士が代行
バレ対策(普通徴収)設定不可全面対応
手間・時間25〜30時間1〜2時間

最終的に手元に残る金額と時間を考えると、圧倒的に税理士依頼の方が「安くて確実」です。

10. まとめ|“アプリで安く”より“プロで確実に”

  • 夜職は経費・扶養・源泉が複雑で、アプリ申告はミスが多い
  • 自分で調べても正解にたどり着けないリスクが高い
  • ミスすれば追徴課税で税理士費用以上の損
  • 税務調査になったら、自力ではまず対応困難
  • 時間コストでも、税理士依頼の方が圧倒的に効率的

✅ 結論

アプリで安く済ませようとしても、間違えれば 「税金+加算税+時間ロス」 で最終的に高くつきます。

税理士に依頼すれば、正確な経費計上・還付・扶養維持・バレ防止まで一括サポートされ、結果的に「お金も時間も得をする」のが現実です。

“スマホで簡単”より、“プロに丸投げで確実”

これが夜職の確定申告を成功させる最短ルートです。

11. よくある質問(FAQ)

夜職でもアプリでe-Taxできますか?

はい、可能です。ただし「所得区分(事業所得・雑所得)」を正しく入力できないと、還付漏れや追徴課税の原因になります。

アプリで「普通徴収」設定できますか?

ほとんどのアプリでは設定できません。

住民税を「自分で納付(普通徴収)」にしないと、勤務先や家族にバレる可能性があります。

源泉徴収されてるけど、還付されますか?

はい。報酬から10.21%引かれている場合、確定申告で5〜10万円前後の還付を受けられるケースもあります。

扶養から外れないようにするには?

所得48万円以内(収入ベースならおおよそ100万円前後)に抑えるのが目安です。

経費をしっかり計上すれば、扶養内で活動を続けることも可能です。

アプリで申告するのと税理士に依頼するの、どっちが安い?

一見アプリの方が安いですが、経費漏れや税金計算ミスで結果的に税理士費用以上の損をする人が多いです。

税理士費用はいくら?

夜職専門の場合、8.8〜16.5万円(税込)が相場です。

ただし経費最適化と還付で実質的な持ち出しはほぼゼロ〜プラスになることもあります。

税務調査が来たらどうなる?

領収書・明細の提示を求められます。

説明できない経費は否認され、10〜30%の加算税が発生することも。

税理士がいれば立会いや修正申告も代行してくれるため安心です。

夜職でもマイナンバーカードが必要ですか?

はい。e-Tax申告にはマイナンバーカードが必要です。

ただし税理士に依頼すればカード不要で代理申告してもらえます。

アプリで入力ミスしたらどうなりますか?

税金の過少申告や扶養外れにつながる可能性があります。

修正申告や再提出が必要になり、時間と手間が倍増します。

税務署に呼び出されたらどう対応すればいい?

自分で説明するのは危険です。

特に夜職関連は「経費の実態」「収入の証拠」について厳しく質問されます。

すぐに税理士に相談し、代理で対応してもらうのが安全です。