• チャットレディの報酬から税金が引かれていない
  • 明細に「源泉徴収」の文字がない
  • このままでいいのか不安

そんな疑問を感じた経験はありませんか?

キャバクラやクラブでは、お給料から「源泉徴収税」が差し引かれますが、チャットレディや風俗業では引かれないケースが一般的です。

実はこの違い、所得税法で定められた「ホステス等」という分類が関係しています。

チャットレディは法律上「ホステス等」に含まれないため、報酬から税金が引かれない仕組みです。

しかし、「引かれていない=税金を払わなくていい」ではありません。

確定申告をしないと、無申告加算税(10〜30%)が課される可能性もあります。

弊社は税理士として年間600件以上の夜職の確定申告をサポートしています。

この記事では、チャットレディが知っておくべき「源泉徴収がない理由」と「正しい申告のやり方」を、やさしく解説します。

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第1章 キャバクラでは引かれて、チャットレディでは引かれない理由

1-1 そもそも「源泉徴収」ってなに?

源泉徴収とは、報酬を払う側(お店や会社)が税金をあらかじめ差し引いて国に納める仕組みです。

たとえば、会社員やキャバクラ嬢は、お給料をもらうときに自動的に税金が引かれています。

そのため、自分で確定申告をしなくても問題ありません。

一方、チャットレディの報酬は「給与」ではなく、業務委託報酬という扱いです。

この場合、事務所に源泉徴収の義務はなく、報酬は全額支払われます。

税金を国に納めるのは、自分自身の役割になります。

1-2 「ホステス等」と呼ばれる仕事だけが源泉徴収される

税金の法律(所得税法第204条)では、「ホステス等」という接待業に源泉徴収の義務があります。

所得税法第204条の定義
ホテル、旅館その他飲食をする場所で、客に接待その他の役務の提供を行うことを業務とする人

つまり、お客様に飲食を提供しながら接待を行う仕事が対象です。

具体的には次のような職業が該当します。

職種源泉徴収の有無
キャバクラ嬢あり(10.21%)
クラブホステスあり
ラウンジスタッフあり
バーで接客をするスタッフあり

これらの仕事では、お店が報酬の10.21%を差し引いて、国に納めます。

給与明細に「源泉徴収税」と書かれているのはこのためです。

1-3 チャットレディ・風俗・メンズエステは対象外

一方で、風俗業やメンズエステ、チャットレディは「ホステス等」には含まれません。

理由は、飲食を伴う接待ではないためです。

チャットレディの仕事は、インターネット上でお客様と会話をしたり、配信を通じてパフォーマンスを行ったりするものです。

飲食を提供して接待するわけではないため、所得税法上の「ホステス等」には該当しません。

そのため、事務所や運営会社に源泉徴収の義務はなく、報酬は全額手取りになります。

区分源泉徴収あり源泉徴収なし
接待飲食業キャバクラ、クラブ、ラウンジ
風俗業ソープ、デリヘル、メンズエステ
ネット配信系チャットレディ、ライブ配信

第2章 源泉徴収がない=税金がかからないではない

2-1 税金を自分で申告する必要がある

チャットレディの報酬には源泉徴収がないため、確定申告をして自分で納税する必要があります。

無申告のまま放置すると、税務署から指摘を受けることがあります。

税務署は、チャットレディ事務所が提出する「支払調書」や銀行口座の入金データをもとに、申告の有無を確認しています。

もし申告していない場合は、「無申告加算税(10〜30%)」や「延滞税」が課されることもあります。

2-2 所得が少なくても申告が必要なケース

「収入が少ないから関係ない」と思っている人も注意が必要です。

所得税と住民税では非課税の基準が違うため、少額でも申告が必要になることがあります。

区分所得税住民税
基礎控除950,000円430,000円
給与所得控除650,000円650,000円
非課税となる収入目安約1,600,000円約1,080,000円

※2025年12月の税制改正により、所得税の基礎控除は95万円に引き上げ。
ただし、住民税の基礎控除は43万円のまま。

そのため、所得が45万円を超えると住民税の申告が必要になります。

2-3 副業チャットレディは20万円ルールに注意

会社員として働きながらチャットレディをしている場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。

また、会社に知られたくない場合は、申告時に「住民税を自分で納付(普通徴収)」を選ぶことで防げます。

第3章 チャットレディの所得区分は「事業所得」または「雑所得」

3-1 継続して活動している場合は事業所得

チャットレディの多くは、毎月安定的に報酬を得ているため、事業所得に分類されます。

反対に、たまに配信する程度の人は、雑所得として扱われます。

所得区分判定基準対象例
事業所得継続的に活動している場合毎月配信・収益あり
雑所得一時的・単発的な報酬数回だけ配信

事業所得として申告すると、経費をしっかり計上できるため、節税効果が大きくなります。

第4章 確定申告で税金を抑える方法

4-1 確定申告の流れ

  1. 1年間の報酬金額を集計
  2. 必要経費を差し引く
  3. 所得税・住民税を計算
  4. e-Taxまたは書面で提出

4-2 経費として認められるもの

チャットレディは、仕事に使う費用を経費として計上できます。

経費区分内容例
通信費インターネット代、スマホ料金
光熱費撮影時に使う電気代の一部
美容費コスメ、ウィッグ、衣装
消耗品費カメラ、照明、パソコン
家賃自宅を配信場所にしている場合の一部
交通費事務所や撮影場所への移動費

プライベートと兼用している場合は、仕事に使った割合(按分)を記録しておくことが大切です。

4-3 青色申告を選ぶメリット

青色申告にすると、最大65万円の控除が受けられます。

区分控除額要件
白色申告なし記帳義務あり
青色申告(10万円)10万円単式簿記
青色申告(65万円)65万円複式簿記+期限内申告

会計ソフトを使えば簡単に記帳できるため、初心者でも挑戦しやすいです。

手間をかけたくない人は、税理士に依頼すればすべて代行してもらえます。

第5章 税務署にバレるきっかけ

税務署は、以下の情報から未申告者を確認しています。

きっかけ内容
支払調書事務所が税務署に提出する報酬データ
銀行口座定期的な振込入金を確認
SNS高収入の投稿などから情報収集
通報関係者や元同僚からの通報

申告していない人は、「見つからない」と思っても必ず記録が残っています。

第6章 源泉徴収されていた場合は還付のチャンス

もし事務所からの報酬で10.21%の税金が引かれていた場合、確定申告で還付される可能性があります。

例:報酬100万円 × 10.21% = 10万2,100円

経費を差し引いた結果、所得が低ければ税金が戻ります。

第7章 申告を怠った場合のリスク

税金名内容税率
無申告加算税申告をしていなかった罰則10〜30%
延滞税納付が遅れた場合年7.3%前後

さらに、青色申告の取り消しや、過去5年分の追徴課税を受けるリスクもあります。

放置すると、元の税額よりも高額になる可能性があります。

第8章 FAQ(よくある質問)

チャットレディは源泉徴収されない?

原則としてされない。飲食を伴う接待ではないため。

住民税はどうすればいい?

確定申告をすれば自動的に計算される。

所得が少なくても必要?

所得45万円を超えると申告が必要。

副業の場合は?

年間20万円を超えると確定申告が必要。

源泉徴収されていたら?

確定申告で還付を受けられる可能性がある。

経費はどこまで?

仕事に関連する支出なら幅広く計上可能。

税務署にバレる?

支払調書・銀行・SNSで把握される。

無申告を続けると?

追徴課税・罰金・延滞税の対象になる。

青色申告は難しい?

会計ソフトを使えば初心者でもできる。

相談するなら?

夜職専門の税理士に相談するのが安心。

まとめ:源泉徴収がないチャットレディこそ確定申告が必要

チャットレディの報酬は、所得税法上の「ホステス等」に該当しないため、源泉徴収が行われないのが原則です。

つまり、自分で確定申告をして税金を納めなければなりません。

放置すれば無申告加算税や延滞税がかかる可能性がありますが、正しく申告すれば、経費を使って税金を減らすことも可能です。

まとめ
  • チャットレディは源泉徴収なし
  • 所得45万円超は申告が必要
  • 無申告加算税は10〜30%
  • 青色申告で最大65万円控除

税金を正しく理解することが、自分の収入を守る第一歩です。

安心して活動を続けるために、今のうちに正しい申告を始めましょう。