- 風俗の給料から源泉徴収されると聞いたけど本当?
- キャバクラやクラブと何が違うの?
- 源泉徴収がなくても確定申告は必要?
- 親や夫にバレずに申告する方法を知りたい
風俗で働く女性から多いのが「源泉徴収」の相談です。
キャバクラやクラブでは給与明細に「源泉徴収税」が引かれる一方、風俗はほとんどの場合、源泉徴収されません。
なぜ違うのかというと、所得税法に定められた「ホステス等」という定義に関係します。
「ホステス等」とは、キャバクラやクラブ、ラウンジなどの接待飲食業で客に飲食や遊興をさせる業務を指し、この業務への報酬は源泉徴収義務があります。
一方、風俗やチャットレディ、メンズエステは「ホステス等」に含まれません。
所得税法で定める「ホステス等」とは?
定義
所得税法第204条において「ホステス等」とは:
ホテル、旅館その他飲食をする場所において、客に接待その他の役務の提供を行うことを業務とする者で政令で定めるもの。
対象になる職業例
- キャバクラ嬢
- クラブのホステス
- ラウンジ勤務
- バーで接客を行うスタッフ
これらは 報酬支払者に源泉徴収義務がある とされ、店は10.21%の税金を差し引いて支払います。
風俗嬢が「ホステス等」に含まれない理由
- 風俗は「飲食を伴う接待」ではなく、所得税法上の「ホステス等」には該当しない
- 店舗や運営会社に源泉徴収義務がないため、報酬は全額手取り
- 店から支払調書が出ないケースも多い
源泉徴収の有無で大きく違う業種比較
区分 | 源泉徴収あり | 源泉徴収なし |
---|---|---|
接待飲食業(ホステス等) | キャバクラ、クラブ、ラウンジ、バー | ー |
風俗業 | ー | ソープ、デリヘル、ヘルス、メンズエステ |
ネット配信系 | ー | チャットレディ、ライブ配信 |
その他 | 講演料、原稿料、デザイン料 | アルバイトの給与所得(一定額以下) |
風俗嬢は源泉徴収されない=税金を払わなくていいのか?
→ いいえ。
源泉徴収がなくても 確定申告による納税義務はあります。
- 所得が 95万円以下 → 所得税はゼロ
- 所得が95万円を超える → 所得税申告が必要
- 所得が 45万円超 → 必ず住民税申告が必要
- 年収が 130万円以上 → 扶養から外れる
確定申告の流れ(風俗嬢向け)
日給・歩合・指名料など
ドレス、下着、タクシー、美容、スマホ代、家賃の一部
売上 - 経費 = 所得
- 基礎控除95万円(2025年以降)
- 社会保険料控除、医療費控除など
還付の場合は1〜2か月で口座振込
風俗嬢が無申告だとどうなる?
- 店側に源泉徴収義務がないため、税務署は情報を把握しづらい
- しかし、銀行口座・住民税・調査で発覚することがある
- 無申告が続くと 無申告加算税10〜30%+延滞税 が課される
ケーススタディ
ケース1:月10万円の風俗収入
- 年間120万円の売上
- 経費30万円 → 所得90万円
- 所得95万円以下 → 所得税ゼロ
- 住民税45万円超 → 住民税申告必要
ケース2:月30万円の風俗収入
- 年間360万円の売上
- 経費100万円 → 所得260万円
- 所得95万円超 → 所得税申告必要
- 住民税も課税 → 扶養から外れる
ケース3:無申告で放置
- 店からの支払調書や銀行入金で発覚
- 3年遡って税務署から指摘
- 追徴課税+延滞税で数十万円負担
よくある誤解と真実
誤解1:風俗は源泉徴収がないから税金を払わなくていい
→ 誤り。確定申告で納税義務あり。
誤解2:キャバクラも風俗も同じ扱い
→ 誤り。キャバクラ=ホステス等で源泉徴収義務あり、風俗=対象外。
誤解3:少額だから放置しても大丈夫
→ 誤り。住民税は43万円超で必ず申告必要。
親や夫にバレないための対策
- 確定申告で 住民税を普通徴収 にする
- 実家暮らしなら郵便物を自分で管理
- 所得を95万円以下に調整すれば扶養内に収まる
まとめ
- 風俗嬢は 原則源泉徴収されない(ホステス等に該当しないため)
- ただし、税金を払わなくていいわけではなく、確定申告が必要
- 所得税:95万円が壁(2025年12月改正後)
- 住民税:45万円が壁
- 社会保険:130万円が壁
- 普通徴収を選択
- 経費を計上して所得を抑える
- 専門家に相談してシミュレーション
風俗とパパ活での収入を無申告 ― 税務調査で後悔し、税理士に確定申告を依頼して安心できた25歳女性の体験談
風俗とパパ活を掛け持ちしながら税金を放置していた25歳女性に税務調査が入り、多額の納税を迫られることになりました。
通帳の入出金やパパ活収入の確認、経費領収書の提出を求められ、精神的にも大きな負担に。
その後、夜職やパパ活に詳しい税理士に確定申告を依頼し、不安から解放されスムーズに手続き完了。
FAQ(よくある質問10選)
- 風俗でも源泉徴収されることはありますか?
原則ありません。ただし一部店舗で任意に行う場合はあります。
- 確定申告しなくてもバレませんか?
放置すると住民税通知や税務署調査でバレます。
- 経費はどこまで認められますか?
ドレス、美容、交通費、スマホ代、家賃の一部など。
- 所得95万円以下なら税金ゼロ?
所得税はゼロですが、住民税は43万円超で申告必要。
- キャバ嬢と風俗嬢の違いは?
キャバ嬢=源泉徴収あり、風俗嬢=なし。
- 確定申告したら親にバレますか?
普通徴収を選べば通知は自分宛になります。
- 無申告で3年働いたら?
税務署から指摘、追徴課税で数十万円の負担。
- 副業として少額でも申告必要?
所得45万円超なら住民税申告必要です。
- 社会保険はどうなる?
年収130万円以上で扶養から外れ、国保・年金に加入。
- 税理士に依頼するメリットは?
バレない工夫と節税を同時に実現できる。