- お店から「マイナンバーを提出してください」と言われたけど、提出して大丈夫?
- 本名や住所がバレるって聞いたことがあって怖い
- 副業だから親や会社に知られないか不安
そんな悩みを抱えている女性はとても多いです。
マイナンバー制度は、税金や社会保険を正しく管理するための仕組みですが、風俗業界でも一部のお店で提出を求められるケースがあります。
ただ、仕組みを正しく理解すれば、マイナンバーを提出しても本名や住所が外に漏れることはありません。
また、お客様や家族、会社が知ることもありません。
弊社は夜職・風俗業に従事する女性からの相談を年間600件以上受けており、税務・申告・個人情報保護の実務にも精通しています。
この記事では、風俗でマイナンバーを求められる理由や、提出した場合の安全性、提出を断る際のポイントなどをわかりやすく解説します。
1.マイナンバー制度とは?目的と基本の仕組み
マイナンバー制度は、2016年から始まった国の個人番号制度です。
一人ひとりに12桁の番号が割り振られ、税金・社会保険・行政手続きなどを効率化する目的で運用されています。
制度の目的は次の3つです。
- 税金や社会保険の手続きを正確に行う
- 行政の無駄を減らし、手続きを簡素化する
- 不正受給や脱税を防止する
つまり、マイナンバーは「国があなたの税金や社会保険を正しく把握するための番号」です。
2.風俗でマイナンバーを求められる理由
風俗業界でマイナンバーを求められるのは、お店側が税務署に提出する「支払調書」のためです。
お店は、キャスト(女性)に報酬を支払うときに、「誰に」「いくら支払ったか」を税務署へ報告する義務があります。
このときにマイナンバーを記載する必要があるため、女性に提出をお願いするのです。
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| 支払調書の作成 | 報酬の支払い先を明確にするため |
| 源泉徴収の確認 | 所得税の処理を正確に行うため |
| 法令遵守 | 税務署からの指導や調査に対応するため |
つまり、マイナンバーの提出はお店の会計処理をスムーズに行うためのものです。
お客様に見せるものでも、ネット上で公表されるものでもありません。
3.提出すると「バレる」?実際の公開範囲と安心できる理由
「提出したら本名や住所がバレるのでは?」という不安を持つ方が多いですが、マイナンバーは法律で厳重に守られている情報です。
公開されることは一切ありません
| 項目 | 公開される? | 管理先 |
|---|---|---|
| 氏名 | 公開されない | 税務署・市区町村 |
| 住所 | 公開されない | 税務署・市区町村 |
| マイナンバー | 非公開 | 税務署・お店の内部管理のみ |
| 所得情報 | 非公開 | 税務署のみ |
マイナンバーは、登録したお店と税務署だけが利用できます。
外部に公表されることはなく、検索しても表示されません。
一般の人が知ることはできない
インボイス制度のように公表サイトは存在せず、マイナンバーは第三者が見たり検索したりすることができない仕組みです。
お客様・友人・家族・会社の同僚などが、あなたのマイナンバーを調べて身元を特定することは不可能です。
お客様には一切関係がない
お客様が支払うお金は「お店の売上」であり、キャスト個人が直接取引を行っているわけではありません。
したがって、インボイスとは異なり、
マイナンバーが関係するのは「お店⇔女性」間の報酬支払い処理だけです。
お客様が請求書や税務処理を見ることはありません。
4.マイナンバー提出を拒否できる?義務と実務のバランス
マイナンバーは「任意提出」が原則ですが、お店側には税務署へ支払調書を提出する義務があるため、多くの店舗では「できれば提出をお願いしたい」と説明されます。
| 立場 | 義務の有無 | 備考 |
|---|---|---|
| お店 | 提出義務あり(税務署へ) | 報酬支払時に必要 |
| 女性 | 提出は任意 | 拒否しても違法ではない |
提出を拒否した場合、お店側が「支払調書に番号を記載できない」状態になります。
それでも報酬の支払い自体は行えますが、税務上のリスクを避けたい店舗は、マイナンバー提出を「条件」にしている場合もあります。
5.提出したら会社や親にバレる?よくある誤解を整理
→ 共有されません。
勤務先の会社はあなたのマイナンバー情報にアクセスできません。
→ バレません。
副業がバレるのは、住民税の通知経路が原因です。
マイナンバーとは関係ありません。
→ 通知されません。
税務署は個人のマイナンバーを外部に伝えることはありません。
風俗とパパ活で年収1,000万円超 ― 無申告4年で税務調査、600万円を支払った25歳女性の体験談
風俗とパパ活を掛け持ちし、年間1,000万円近い収入を得ながら4年間無申告を続けていた25歳女性に税務調査が入りました。
電話や書類を無視し続けた結果、最終的にはお店に連絡が入り、観念して調査に対応。通帳の入出金や経費の有無を細かく確認され、最終的に600万円の追徴課税を支払うことに。
6.マイナンバーと税金の関係を整理
マイナンバー提出=納税額が増える、という誤解も多いですが、実際には税金計算の仕組みそのものは変わりません。
| 区分 | 課税対象になる条件 | 備考 |
|---|---|---|
| 所得税 | 所得が95万円超(2025年改正) | 95万円以下は原則申告不要 |
| 住民税 | 所得が45万円超 | 45万円を超えると申告必要 |
| 無申告加算税 | 10~30% | 期限内申告で防止できる |
「マイナンバーを提出した=税務署に目をつけられる」という心配は不要です。
7.マイナンバーとインボイス制度の違い
混同されやすい2つの制度を、わかりやすく整理します。
| 項目 | マイナンバー | インボイス |
|---|---|---|
| 対象 | すべての個人 | 課税事業者(年収1,000万円超) |
| 公開範囲 | 非公開 | 国税庁サイトで公開 |
| 目的 | 税・社会保険管理 | 消費税処理の透明化 |
| リスク | ほぼゼロ | 本名・住所が公開される可能性あり |
| 関係者 | 税務署・お店 | お店・取引先・税務署 |
8.安全に提出するためのポイント
提出を求められた際は、以下の点を確認しましょう。
- マイナンバー管理体制を確認する
お店が「マイナンバー管理規程」を持っているか確認します。 - LINEやSNSで送らない
写メやトークで送ると漏洩の危険があります。 - 提出目的を必ず確認
「支払調書作成のため」と説明があるかをチェックします。 - 保管期間を聞く
報酬支払い年度が終われば破棄してもらうのが原則です。
9.よくある質問(FAQ)
- マイナンバーを提出しないと働けませんか?
店舗によりますが、法律上は任意です。
- 提出したら本名がネットに出ますか?
出ません。公表制度はありません。
- 副業が会社にバレる原因になりますか?
住民税の処理が原因です。マイナンバーは関係ありません。
- お客様に知られる可能性はありますか?
ありません。お客様はお店に支払うだけで、キャストの情報は見られません。
- 親に知られることはありますか?
税務署や市区町村から親へ通知されることはありません。
- 写メで提出してもいいですか?
非推奨です。漏洩リスクがあるため、紙での提出が安全です。
- 紛失されたらどうすればいいですか?
再発行が可能です。市区町村の窓口で手続きできます。
- マイナンバーを提出すると税金が高くなりますか?
なりません。所得に応じて課税されるだけです。
- インボイスと関係ありますか?
別制度です。マイナンバーは内部管理、インボイスは公開情報です。
- 提出する際に注意することは?
使用目的・保管方法を必ず確認し、不安なら税理士に相談しましょう。
10.まとめ|マイナンバーは「バレる番号」ではなく「守る番号」
マイナンバーは、個人を特定して公開するための番号ではありません。
税務署や自治体が、税金や社会保障を正確に処理するために使うものです。
提出したからといって、
- お客様に知られることはない
- 会社や親に伝わることはない
- ネットで検索されることもない
この3点を覚えておけば安心です。
風俗で働く女性にとって大切なのは、制度を正しく理解すること。
マイナンバーを怖がる必要はなく、むしろ「安心して働くための番号」と考えてください。
