- キャバクラやガールズバーでバイトしているけど、確定申告が必要なの？
- 親にバレずに申告する方法はある？
- 「学生だから関係ない」と思って放置していない？
実は、夜職で得た収入は学生でも確定申告が必要なケースがあります。
弊社は税理士として、年間600件以上の夜職・副業・学生の申告をサポートしています。
この記事では、学生が夜職をしている場合に知っておくべき「確定申告のルール・扶養・経費・バレない方法」を徹底的に解説します。
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1. 学生でも夜職をしていれば確定申告が必要？
結論から言うと、
夜職での収入が一定金額を超える場合、学生でも確定申告が必要です。
ここで重要なのは、
「夜職の働き方によって税金の扱いが違う」という点です。
✅ パターン別に見る夜職の所得区分
| 夜職の形態 | 税法上の区分 | 所得の種類 |
|---|---|---|
| キャバクラ・風俗・ガールズバーなど | 業務委託（個人事業）扱い | 事業所得または雑所得 |
| チャットレディ・ライブ配信 | 完全出来高制（委託契約） | 事業所得または雑所得 |
| 店舗のアルバイト（給与制） | 雇用契約あり | 給与所得 |
ほとんどの学生の夜職（キャバ嬢・チャットレディなど）は、給与ではなく業務委託（報酬扱い）になります。
つまり、自分で確定申告をしなければならない立場です。
✅ 確定申告が必要になる基準（2025年12月改正対応）
| 区分 | 所得税 | 住民税 |
|---|---|---|
| 基礎控除 | 95万円 | 43万円（変更なし） |
| 申告の目安 | 所得45万円超 → 住民税申告が必要 所得95万円超 → 所得税申告が必要 |
※「所得＝収入−経費」です。
たとえば、報酬が100万円で経費が60万円なら所得は40万円。
この場合、所得税は不要ですが、住民税は申告が必要になります。
✅ 学生がよく勘違いするポイント
| 勘違い | 実際の扱い |
|---|---|
| 「学生は税金がかからない」 | 学生でも所得があれば課税対象 |
| 「20万円以下なら申告不要」 | 所得税は不要でも住民税は必要 |
| 「親の扶養に入ってるから大丈夫」 | 扶養と確定申告は別問題 |
| 「店で税金引かれてるから安心」 | 源泉徴収されていないことが多い |
✅ 「扶養控除」と「確定申告」は別の話
多くの学生が混乱するのが、「親の扶養」と「確定申告」の違いです。
- 扶養控除：親が税金を安くする制度（学生本人の所得制限あり）
- 確定申告：学生本人が税金を正しく申告する手続き
つまり、
「自分がいくら稼いでいるか」と「親の税金の控除」は別の話です。
たとえ扶養に入っていても、自分の所得が基準を超えたら申告義務が生じます。
✅ 扶養に影響する金額（2025年版）
| 区分 | 対象 | 所得制限（年間） | 備考 |
|---|---|---|---|
| 税法上の扶養 | 親の所得税計算で使う | 所得48万円（給与収入103万円程度） | 超えると親の扶養から外れる |
| 健康保険の扶養 | 社会保険上の扱い | 年収130万円（※） | 親の勤務先によって判断基準あり |
※パート勤務などの場合、130万円未満であれば扶養内が一般的。
ただし、夜職のように「個人事業扱い」の場合は、経費を引く前の「収入ベース」で判断されるケースがあります。
（※社会保険の判定は税法と異なるため、後述で詳しく解説します）
✅ 「税金」と「扶養」をまとめると…
| 条件 | 確定申告 | 親の扶養 |
|---|---|---|
| 所得45万円以下 | 不要（住民税は注意） | 扶養内 |
| 所得45〜95万円 | 所得税なし・住民税申告必要 | 扶養内 |
| 所得95〜130万円 | 所得税申告必要 | 親の税扶養ギリギリ |
| 所得130万円超 | 所得税・住民税とも課税 | 社会保険扶養からも外れる可能性 |
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2. 学生の確定申告のやり方
学生であっても、夜職（キャバクラ・ガールズバー・チャットレディなど）で得た収入が基準を超えた場合、確定申告が必要になります。
ここでは、「どうやって」「何を使って」「どこに申告するか」を具体的に解説します。
✅ 申告期間と対象期間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告期間 | 毎年2月16日〜3月15日 |
| 対象期間 | 前年1月1日〜12月31日 |
| 方法 | e-Tax（スマホOK）または紙で税務署提出 |
スマホ1台でも申告可能で、マイナンバーカードを持っていれば、アルバイト終わりの夜でも手続きができます。
✅ 必要な書類一覧（学生×夜職）
| 書類名 | 内容 | 入手先 |
|---|---|---|
| 源泉徴収票 | 学生バイト（飲食など）の給与明細 | アルバイト先 |
| 支払調書（または振込明細） | 夜職の報酬・出来高制報酬 | 店舗・運営会社 |
| 経費の領収書・レシート | ドレス・美容・交通費など | 自分で保管 |
| 通帳・クレカ明細 | 振込証明 | ネットバンキング・通帳 |
| マイナンバーカード | e-Tax利用時に必要 | コンビニ交付可 |
| 本人確認書類 | 運転免許証・学生証など | 自分で用意 |
✅ 申告の種類と使う書類
学生が夜職で得た報酬の多くは「業務委託」なので、確定申告書Bを使います。
| 税務書類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 確定申告書A | アルバイトのみの学生 | 年末調整済で簡単 |
| 確定申告書B | 夜職・チャットレディなど個人事業扱い | 収入・経費を記載 |
✅ 申告のステップ
夜職の店舗や運営会社からもらった支払調書を集めます。
もし発行されない場合は、通帳の入金記録やアプリ明細で金額を確認しましょう。
衣装代・美容代・交通費・通信費など、夜職のために使った支出を整理。
経費の領収書をスマホで撮影して保管しておくと便利です。
「所得＝収入−経費」で求めます。
所得が45万円を超えたら住民税申告、95万円を超えたら所得税申告が必要です。
国税庁の「確定申告書作成コーナー」で自動作成できます。
収入・経費・源泉徴収額を入力するだけで、自動計算されます。
e-Taxはマイナンバーカードがあれば24時間提出可能。
還付金（払いすぎた税金）は2〜3週間で振り込まれます。
✅ 支払調書がもらえない場合の対処法
「店で働いてるけど支払調書をくれない」という学生は多いです。
その場合でも、以下の方法で申告できます👇
- 通帳やアプリの振込履歴を1年分まとめる
- 店名・入金日・金額をExcelなどで一覧化
- 振込のスクリーンショットを保存
支払調書がなくても、収入の証拠（入金記録）があれば申告可能です。
3. 親の扶養・社会保険に影響するのは？
「扶養から外れたくない」という相談も多く寄せられます。
ここでは、親の扶養・社会保険の扱いをわかりやすく説明します。
✅ 税法上の扶養（親の所得税）
親が所得控除を受けるための制度です。
学生本人の所得が「48万円以下（給与収入103万円程度）」なら、親の扶養に入れます。
| 区分 | 上限額 | 超えると… |
|---|---|---|
| 税法上の扶養 | 所得48万円（給与収入103万円程度） | 親の税負担が増える |
| 配偶者控除など | 同様に48万円基準 | 控除が減る |
✅ 社会保険の扶養（健康保険・年金）
社会保険では「年収130万円未満」が一般的な扶養ライン。
ただし、学生の夜職は給与ではなく事業所得扱いのため、「収入ベース」で判断されることが多いです。
※社会保険の年収判定において、個人事業主（夜職）の場合は、収入から直接経費のみを差し引けるケースが多く、間接的な経費が認められないこともあります。
そのため、夜職では業種の特性上、直接経費が少ない点を踏まえ、ここでは「収入ベース」で表示しています。
✅ 扶養を維持したい場合のポイント
- 年間の収入（振込総額）を120万円以内に抑える
- 美容・衣装代などの経費を整理して、所得を48万円以下にする
- 高額報酬が一時的な場合は「臨時収入」で説明できるように記録を残す
4. 学生でも使える経費と節税の考え方
夜職の報酬は「事業所得」または「雑所得」として扱われるため、経費を正しく計上すれば、税金を大幅に減らせます。
✅ 経費の基本ルール
経費とは「仕事をするために必要だった支出」。
経費にできる条件は次の3つです。
- 夜職での仕事に直接関係している
- 支出の事実を証明できる（領収書・明細など）
- 常識的な金額である（高額品を連発しない）
✅ 学生が夜職で使える経費一覧
| 経費項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ドレス・衣装代 | 店舗指定・イベント用衣装 | 私服兼用は避ける |
| 美容院・ヘアメイク | 出勤前のセットやカラー | 私用分は按分（例：50%） |
| ネイル・まつエク | 清潔感・印象維持 | 領収書を保管 |
| コスメ・香水 | 接客・撮影用 | 大量購入は避ける |
| 交通費・タクシー代 | 出勤・送迎・イベント | 私的外出分を除く |
| 携帯・通信費 | 顧客対応・SNS | 50％按分が一般的 |
| SNS広告費 | 集客・ブランディング用 | 夜職アカウント限定 |
| クリーニング代 | ドレス洗濯など | 家庭衣類は除外 |
| 食事代・交際費 | 顧客対応・アフター | 個人の食事は対象外 |
| 税理士・相談費 | 申告サポート | 全額経費OK |
✅ 夜職特有の経費（女性向け）
| 経費項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 下着・コスチューム | 店舗指定・業務使用 | プライベート利用不可 |
| アダルトグッズ | 撮影・プレイ時使用 | 通販履歴を残す |
| 避妊具・衛生用品 | 接客・衛生維持目的 | 業務上必要なら経費可 |
| 健康検査費用 | 性病検査・PCRなど | 美容整形は不可 |
| 消耗品 | タオル・除菌・ウェットティッシュ | 使用日・用途メモを記録 |
✅ 領収書をなくしたときの対処法
- クレジットカード明細（店舗名・日付・金額）
- 通販サイト履歴（Amazon、楽天など）
- 予約メール・LINEトーク履歴（施術や衣装注文）
- 写真・スクリーンショット（実際に使用している証拠）
- 支出メモ（例：「3月10日 ヘアセット代3,000円 出勤前使用」）
複数の証拠を組み合わせて「仕事に必要だった支出」と説明できれば問題ありません。
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5. 親や学校にバレずに申告する方法
学生にとって最大の悩みが「親や学校にバレるリスク」です。
ですが、正しい手順で申告すれば、ほぼバレません。
✅ バレるパターンと防ぐ方法
| バレる原因 | 防ぐ方法 |
|---|---|
| 住民税の通知が親宛てに届く | 「普通徴収（自分で納付）」を選択 |
| 通帳の入金履歴を見られる | 夜職用の専用口座を作る |
| 書類の郵送を見られる | 郵便転送・電子通知に切り替え |
| 学校に副業がバレる | 税務情報は学校に共有されないため安心 |
✅ 「普通徴収」にする手順（重要）
確定申告書の「住民税に関する事項」で
➡ 「自分で納付（普通徴収）」をチェック。
これを忘れると、親や学校の住所に税金通知が届くことがあります。
✅ 親の扶養を維持したままバレずに申告するコツ
- 所得48万円以内（収入約103万円以内）を目安に抑える
- 経費を積極的に計上して所得を減らす
- 住民税は必ず「普通徴収」設定にする
- 郵便物の管理を徹底する（転送設定・電子化）
- 支払調書・明細書は自宅に届かないよう運営会社に依頼
✅ 学校に知られる可能性は？
学費減免や奨学金の審査で所得証明を提出する場合も、本人の同意がなければ開示されません。
安心して申告を済ませましょう。
副業が会社や彼氏にバレる不安で確定申告を依頼 ― 夜職に理解ある税理士に相談した女性の体験談
会社や彼氏に副業がバレる不安を抱えていた女性が、「税務署から数年分まとめて請求されるかも」という恐怖をきっかけに確定申告を決意しました。
周囲の友人も最近はマイナンバーの影響で申告する子が増えており、「自分も放置は危険」と感じたといいます。
税務署対応や会社バレのリスクを避けるため、夜職に理解のある税理士事務所へ相談。LINEで気軽にやりとりでき、スムーズに申告を終えることができました。
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6. よくある質問（FAQ）
- 学生でも確定申告は本当に必要ですか？
必要になるケースが多いです。
所得（収入−経費）が45万円を超えた場合は住民税の申告、95万円を超えた場合は所得税の確定申告が必要です。
「学生だから関係ない」というのは誤解です。
- 夜職の報酬が20万円以下なら何もしなくていい？
所得税は不要ですが、住民税の申告は必要です。
「20万円ルール」は所得税だけの特例です。
住民税を申告しないと、市区町村から親の住民税と合算される可能性があります。
- 親の扶養から外れる基準は？
所得48万円（給与収入103万円程度）が目安です。
これを超えると親の税金が上がり、扶養控除が使えなくなります。
ただし、経費を計上して所得を48万円以内に抑えれば、扶養を維持できます。
- 社会保険の扶養はどう判断されますか？
年収130万円未満が目安ですが、「収入ベース」で判断されることが多いです。
※社会保険の年収判定において、個人事業主（夜職）の場合は、収入から直接経費のみを差し引けるケースが多く、間接的な経費は認められない場合があります。
そのため、夜職では業種の特性上、直接経費が少ない点を踏まえ、ここでは「収入ベース」で表示しています。
- 親や学校にバレることはありますか？
正しく申告すればバレません。
確定申告書の「住民税に関する事項」で“自分で納付（普通徴収）”を選びましょう。
これにより、親の住所に税金の通知が届かなくなります。
- 夜職の収入はバイト扱いですか？それとも事業扱い？
ほとんどが事業所得または雑所得です。
キャバクラ・チャットレディ・風俗などの報酬は、給与ではなく出来高制の「業務委託収入」として扱われます。
- 支払調書がもらえない場合はどうすればいい？
通帳の入金記録やアプリ明細で代用できます。
振込日・金額・店名をExcelなどで整理しておけばOKです。
支払調書がなくても、収入の証拠があれば問題ありません。
- 経費はどこまで認められますか？
仕事に必要だった支出なら、学生でも認められます。
衣装・メイク・交通費・通信費などが典型例です。
風俗系の業種では、避妊具や衛生用品、検査費用なども経費にできます。
- 領収書をなくしたら経費にできない？
いいえ。証拠があれば経費にできます。
クレカ明細・通販履歴・支出メモなどで「使った事実」を示せばOKです。
例：「3月10日 ヘアメイク代3,000円 出勤前使用」など。
- 確定申告を税理士に頼むと費用はいくら？
2〜5万円程度が目安です。
初回相談無料の税理士も多く、学生の夜職案件にも慣れています。
手間を減らしたい人・親バレを防ぎたい人にはおすすめです。
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7. まとめ｜学生でも「夜職収入」は正しく申告を
夜職で働く学生は年々増えていますが、税金のルールを誤解している人も多いです。
「バレたくない」「めんどうそう」と思って放置すると、あとから税務署や親に知られてしまうこともあります。
✅ この記事のまとめポイント
- 所得45万円を超えたら住民税申告、95万円を超えたら所得税申告が必要
- 学生でも夜職の報酬は「事業所得または雑所得」
- 経費を計上して所得を48万円以下に抑えれば親の扶養を維持できる
- 確定申告書で「普通徴収」を選べば親に通知されない
- 領収書がなくても、証拠があれば経費として認められる
✅ 学生がすぐにやるべきチェックリスト
| チェック項目 | 完了 |
|---|---|
| 支払調書または通帳の入金履歴を集めた | □ |
| ドレス・美容・交通費など経費を整理した | □ |
| 所得（収入−経費）を計算した | □ |
| 親の扶養・年収ラインを確認した | □ |
| 確定申告書を作成して「普通徴収」に設定した | □ |
✅ 最後に
税金は「罰則」ではなく、「自分を守る仕組み」です。
学生のうちから税金の知識を持っておくことは、社会に出てから大きな武器になります。
正しい知識で、夜職も学業も安心して両立させましょう。
