• 「収入」と「所得」って、何が違うの?
  • 扶養の条件にある「合計所得金額」がわからない
  • 自分の所得はいくらになるの?

税金や扶養の話では、「収入」ではなく「所得」で判断することがよくあります。所得は、収入から経費や給与所得控除を引いた金額です。この記事は、キャバクラ・ホステス・風俗・チャットレディなどの夜職や、副業で働く人に向けて書いています。

収入と所得を取り違えると、「扶養から外れていないと思っていたのに外れていた」「申告がいらないと思っていたのに必要だった」ということが起こります。

私たちは夜職・副業に特化した税理士事務所として、毎年800件以上の確定申告をサポートしています。「自分の所得がいくらか分からない」というご相談もよくいただきます。

この記事では、所得と収入の違い、所得の計算のしかた、合計所得金額の意味、令和8年分の目安を解説します。

結論:所得は、個人事業・報酬なら「売上−経費」、給与なら「年収−給与所得控除」です。扶養や控除の判定に使う「合計所得金額」は、これらの所得を合わせた金額です。

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収入と所得の違い(早見表)

この記事の答え(収入と所得の違い)
収入所得
意味入ってきたお金の合計収入から経費などを引いた金額
個人事業・報酬の人売上・報酬の合計売上 − 経費
給与の人年収(額面)年収 − 給与所得控除
税金や扶養の判定使わないことが多い所得で判定する

令和8年分は、給与だけの人なら年収178万円以下、給与のない夜職・個人事業の人なら所得104万円以下で、所得税はかかりません(基礎控除だけで考えた場合)。

収入と所得の大きさの例の図(令和8年分)。報酬で働く人は、1年間の報酬300万円から仕事の経費80万円を引いて所得は220万円。給与の人は、年収178万円から給与所得控除74万円を引いて所得は104万円。税金や扶養は、収入ではなく所得で判定する

1. 所得とは:収入から経費を引いた金額

個人事業主や、報酬で働く人(ホステス報酬・業務委託など)の所得は、売上から経費を引いて計算します。

例金額
1年間の報酬(収入)300万円
衣装代・美容代など仕事の経費80万円
所得(300万円 − 80万円)220万円

経費を入れ忘れると、所得が大きくなり、税金も多くなります。何が経費になるかは個人事業主の経費はどこまで?で解説しています。

ポイント:収入が同じでも、経費が多い人ほど所得は小さくなります。税金は、収入ではなく所得をもとに計算します。

2. 給与の人の所得:年収から給与所得控除を引く

給与をもらっている人は、経費の代わりに「給与所得控除」を年収から引いて、所得を計算します。令和8年分の給与所得控除は、最低でも74万円です。

給与の年収所得(年収 − 74万円)わかること
136万円62万円家族の扶養に入れる上限(所得62万円以下)
163万円89万円勤労学生控除を受けられる上限(所得89万円以下)
178万円104万円基礎控除104万円の範囲=所得税がかからない上限

年収の目安は年収の壁は2026年どうなった?にまとめています。

3. 合計所得金額とは

合計所得金額は、給与の所得、事業の所得、雑所得など、1年間のいろいろな所得を合わせた金額です。基礎控除などの所得控除を引く前の金額を使います。

合計所得金額の図。給与の所得(年収−給与所得控除)、報酬・事業の所得(売上−経費)、雑所得などを合わせた金額が合計所得金額で、基礎控除などを引く前の金額を扶養や控除の判定に使う。夜職と昼のアルバイトの両方をしている人は、給与の所得と報酬の所得を足す
合計所得金額で決まること令和8年分の目安
家族の扶養に入れるか62万円以下
特定親族(19歳以上23歳未満)として親が控除を受けられるか62万円超123万円以下
勤労学生控除を受けられるか89万円以下
基礎控除が104万円になるか489万円以下

くわしくは特定親族特別控除とは・勤労学生控除の条件で解説しています。

夜職と昼のアルバイトの両方をしている人は、給与の所得と、報酬の所得(売上−経費)を足した金額が合計所得金額になります。

4. 所得と税金の関係

所得税は、所得から基礎控除などの所得控除を引いた残りにかかります。だから、同じ収入でも、経費や控除が多い人ほど税金は少なくなります。

所得と税金の関係の図。収入から経費(給与の人は給与所得控除)を引いたものが所得で、所得から基礎控除などの所得控除を引いた残りに税金がかかる。同じ収入でも、経費や控除が多い人ほど税金は少なくなる
  1. 収入(売上・報酬・給与)を出す
  2. 経費(給与の人は給与所得控除)を引いて、所得を出す
  3. 基礎控除などの所得控除を引く
  4. 残りに税金がかかる

確定申告が必要かどうかは確定申告はいくらから必要?、帳簿をつけて申告する白色申告のやり方は白色申告とは?で解説しています。

5. 夜職・副業の人が気をつけること

こんな人気をつけること
会社員で夜職・副業もしている副業の所得が20万円を超えると、確定申告が必要
給与のない夜職・個人事業の人令和8年分は所得104万円以下なら所得税はかからない(源泉徴収された税金は申告で戻ることがある)
家族の扶養に入っている合計所得金額62万円以下か、所得で確かめる

副業の人は副業の確定申告、報酬で働く人は業務委託の確定申告もあわせて読んでください。

期限:令和8年分(2026年の所得)は2027年2月16日〜3月15日。税金を納める期限も3月15日です。

6. 夜taxのお客様の声と解説動画

実際に夜taxへご相談いただいたお客様の声や、確定申告の仕組みを解説した動画です。

漫画でわかるナイトワークの確定申告

ナイトワークの確定申告の流れを、短い漫画で解説した動画です。

確定申告で税金が返ってくる理由

確定申告をすると、払いすぎた税金が戻ってくることがある理由を解説した動画です。

7. 所得とは よくある質問

所得とは?

収入から経費(給与の人は給与所得控除)を引いた金額です。

収入と所得の違いは?

収入は入ってきたお金の合計、所得はそこから経費などを引いた金額です。

合計所得金額とは?

給与の所得や事業の所得など、1年間の所得を合わせた金額です。基礎控除などを引く前の金額です。

給与の所得はどう計算する?

年収から給与所得控除を引きます。令和8年分の給与所得控除は最低74万円です。

年収136万円の所得は?

給与だけなら、136万円 − 74万円 = 62万円です。家族の扶養に入れる上限です。

年収178万円なら税金はかかる?

給与だけなら所得は104万円で、基礎控除104万円の範囲なので所得税はかかりません。

夜職の所得はどう計算する?

報酬(売上)から、衣装代などの経費を引いて計算します。

扶養の判定は収入?所得?

税金の扶養は合計所得金額(所得)で判定します。令和8年分は62万円以下です。

夜職と昼の仕事の両方をしている人の合計所得金額は?

給与の所得と、報酬の所得(売上−経費)を足した金額です。

夜taxに相談できる?

夜taxは夜職・副業に特化した税理士事務所で、所得の計算や扶養のご相談もお受けしています。全国対応で、LINEから相談できます。

8. まとめ

所得は、個人事業・報酬なら売上−経費、給与なら年収−給与所得控除です。税金や扶養は、収入ではなく所得で判定します。

合計所得金額は、いろいろな所得を合わせた金額で、扶養や控除の判定に使います。

令和8年分は、給与だけなら年収178万円以下、給与のない人なら所得104万円以下で、所得税はかかりません。

経費の領収書を残して、所得を正しく計算しましょう

扶養や所得の計算で迷ったら、夜職に詳しい税理士に相談しましょう